矢番え動作の手順
弓道の矢番え動作の手順を理解していますか?体配には全日本弓道連盟が定めた坐射と立射の2つがありますが、見た目にも美しい矢番え動作が出来るようになりたいものですね。
礼射系の坐射の矢番え動作の手順は、弓を立てて左膝を生かし、弦を返します。この時には弦が先に動くようにし、体と矢は平行で床とも同じす。
そして、弦に当たるまで肘を持ってきて羽根の方に目を向けて、矢羽を目視してから矢を取り、顔を戻して、更にゆがけを見ながら一気に筈まで矢を送り込んで、ここで矢を番えます。
一方、武射系でも射系と同じようにまず弓を立て、左ひざを生かしてから弦を返します。腕を組んで、矢羽を選別したのち矢を取ります。次に右拳で矢の中央をあたり一旦持って、そのあとに筈に手を戻して、更に送りこんで矢を番えます。
立射の場合は、矛先を床につけて、左手の拳を左腰から離さずにゆるめます。弦が下に返ったら、同時に両拳を上げて肩の高さで組みます。
ここで坐射と同じように、羽元を選別してはっきり見て取ります。矢は弓に対して直角よりもやや上にして番え、ここでいったん保持します。この時に目の高さまで上げてから左膝に本はずを置きます。
立射は矢を番える動作など一連の動作を坐ったままで行う坐射とは違って、立ったまま全ての動作を行います。坐射の座る立つという動作が省力してあるので、坐射を簡易化した体配とも言えます。
中高生の試合では、時間短縮などの理由から立射で競技が行われることが多いですが、段級審査では坐射が必要となります。
その為、審査を受ける際に筆記で坐射と立射の矢番え動作について説明する問題も良く出るので、映像で正しい矢に番える手順を見て学ぶと、教本などに比べて理解しやすいかと思います。