執弓の姿勢の4つのポイントとは?
弓道において、執弓の姿勢は基本中の基本です。執弓の姿勢は立った姿勢(もしくは座った姿勢)で弓を持つことであり、弓道の基本姿勢となります。
正しい姿勢を保つことは的中結果だけでなく、精神面の成長や体形の矯正にも効果があり、上達にも大きな助けとなります。競技会や審査でも姿勢や態度が評価の対象になるため、正しい姿勢と動作を日常の練習に取り入れることが重要です。
執弓の姿勢の4ポイントを以下の理由で説明します。
弓道の執弓の姿勢の主なポイントは以下の4つです。
体の重心を前に掛けることで、姿勢の安定性を確保します。
立った姿勢で弓を持つ際、体の重心を多少前に掛けます。弓の末弭は体の全面中央で床上10センチの位置に保持されます。これにより、弓道の基本姿勢を形成し、バランスを取ることができます。
矢の持ち方にも注意が必要です。
右手の小指と薬指で矢を持ち、親指と人差し指で射付節を握ります。または、矢尻が外面に見えないように矢を右手の小指と薬指で握ります。
矢の先端を、親指と人差し指で軽く押さえ、矢先の延長線は弓の末弭に向けて、ほぼ二等辺三角形となります。正確な矢の持ち方は正しい体配を実現するために重要です。
弓と矢の角度の調整も必要です。
弓矢を持った両拳の位置は、腸骨(腰骨)で男子が袴をはいた時の袴の紐の位置に当たります。
弓と矢は水平面に対して同じ角度でなければなりません。これにより、弓と矢が同一面になるように注意し、小指をしっかりと閉じます。また、体の中央に弓の末弭があるかを確認することで、正しい姿勢を保つことができます。
上半身の姿勢も重要です。
上体は肘を張らずに両肩を落とし、姿勢や動作にぶれがないように保ちます。姿勢や動作に一貫性を持たせることで、正確な体配を実現することができます。
執弓の姿勢は弓道の基本姿勢であり、正しい姿勢を保つことは弓道の上達に欠かせません。体の重心を前に掛け、矢の持ち方や弓と矢の角度、上半身の姿勢などを正確に調整することで、正しい姿勢を形成します。
これにより精神面の成長や体形の矯正にも効果があり、弓道の上達につながります。何より競技会や審査でも姿勢や態度が評価の対象になるため、日頃から正しい姿勢と動作を意識して練習しましょう。
正しい姿勢と動作は弓道の成績向上に繋がるだけでなく、より深い弓道の世界を楽しむことができます。